翡翠お清め神事

 当店の翡翠は全て奴奈川姫(地元では翡翠の姫として親しまれています)・大国主命(出雲大社の祭神)を祀っている奴奈川神社と天津彦々火瓊々杵尊を祀っている天津神社にてお清め・お祓いしていただいております。
 かつて奴奈川姫はこの地で翡翠に世の安寧の願いを込め、日本全国に翡翠を伝播させていったと伝えられています。当店もこの思いを少しでも受け継ぎたいと思い、奴奈川姫縁の天津神社・奴奈川神社に当店の翡翠をお清め・お祓いしていただいております。当店の糸魚川翡翠をお持ちいただいた方に幸福が訪れますようにとの願いを込めさせていただきました。

奴奈川姫について

 奴奈川姫は古の昔、糸魚川周辺と糸魚川の特産品である祭祀具「翡翠」を支配していた巫女王です。姫の賢く美しいとの噂を聞いて、出雲の国 大国主命(出雲大社の祭神)がはるばる求婚に当地方へ訪れ、求婚を申し込んだと言います。姫は大国主命に歌を贈答し一日後に求婚を受け入れ、結婚したと言います。二人の間には諏訪大社の神「建御名方命」が生まれたとされています。

翡翠お清め神事について
 かつて、糸魚川の翡翠は、日本全国に遠くは朝鮮半島や中国にまで、求められ伝播していきました。その霊力の強さは、クニ同士の戦の勝敗をも決したと言われています。しかしながら、現代の翡翠にはそれ程の力を感じません。何故、現代の翡翠はその力を失ったのでしょうか? 特殊な製法、造られた場所あるいは奴奈川姫の存在? やはり、奴奈川姫の存在が大きく関係しているのではないでしょうか。 かつて、糸魚川で制作された翡翠製の珠は、歴代の奴奈川姫の御前に集められ、その霊力を引き出され全国に送られたのではないでしょうか? それを示すかのように、天津神社・奴奈川神社の遺跡発掘調査の際、40点余りの勾玉等の完成品が出土したと言います(同神社神主談)。 糸魚川では翡翠製の玉類の未成品は多く出土していますが、実は完成品はほとんど出土していません。それは、完成品は全て奴奈川姫(現在の天津神社・奴奈川神社付近)の御前に集められ、そこから全国に送られたと考えられます。 当店は、この慣習を引き継ぎ、天津神社・奴奈川神社にてお清めをしていただき、全国に送り出したい、そう思い、翡翠お清め神事を執り行っております。 当店の翡翠をお持ちになられた方々が少しでも幸せになっていただければ、幸いに存じます。

糸魚川翡翠お清め・お祓い時のワンシーン